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がん薬剤の種類① ~抗がん剤
抗がん剤にはいろいろな種類があり、それぞれがん細胞への効果も違います。
「アルキル化剤」はナイトロジェン・マスタードガスを改良して作られたもので、アルキル基がDNAと協力に結びつくことでがん細胞の増殖を防ぎます。
「代謝拮抗剤」はDNAなどの合成に必要な酵素の偽物を送り込むことで、がん細胞の増殖を邪魔します。どの酵素の偽物にするかによってピリミジン代謝拮抗薬などの種類があります。
そのほかの抗がん剤
抗がん性抗生物質は微生物などを利用して作られたものです。
植物アルカロイドは植物の中でも毒性の強いものから作られました。
プラチナ製剤はプラチナにアンモニアなどを結合させた薬です。
がん薬剤の種類② ~ホルモン剤
乳がんなどがん細胞の増殖に関わっている特定のホルモンがあることが分かっている場合、そのホルモンと逆の効果があるホルモン剤を使用します。ホルモン剤はがん細胞側に受容体がないと効果が得られないため、乳がんの場合などは事前に受容体があるかどうかを調べます。
「アロマターゼ阻害薬」は男性ホルモンをエストロゲンに変換することを防ぐ薬です。
「抗エストロゲン剤」は、エストロゲンの代わりにがん細胞と結合する薬です。
そのほかのホルモン剤
「LH-RHアゴニスト製剤」はLH-RHが下垂体と結合するのを防ぎ、エストロゲンなどの分泌を抑えます。
「エストロゲン剤・抗アンドロゲン剤」は男性ホルモンの作用を抑えます。