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がん治療の目的
がんにおける治療の目的は治癒を目指す治療と、がんを抑えて少しでも延命する、あるいは正常な日常生活ができるようにするということだといえるだろう。これらは根本的に同じである。クオリティー・オブ・ライフが保たれていない命を無理やり永らえるのは意味がなく、元気に日常生活を送られる命を永らえることが大事なのだ。
治療の意味
人間の一生を見渡してみて、人間はいつか必ず死ぬということを考えれば病気を完全に治すこととQOLを保つことは合同である。がんの種類にもよるが、がんが完全に治ったといえるまでには5年の歳月が必要だ。そのためがんの治療にはあいまいさが含まれる。
日本における抗がん剤治療
現在の日本では抗がん剤治療を専門に研究している医者は非常に少ない。そのため、副作用のない抗がん剤の治療はこれまでほとんど行われていない。実際副作用があまり出ない代わりにその効果も望めない抗がん剤が投薬されることもしばしばである。
効かない抗がん剤は使わない
当然のことだが効かない抗がん剤は使うべきではない。抗がん剤治療の基本は効果がなければ別の治療法に切り替えながら、その患者さんにあった治療法を探すことだ。また、これまではがんの発見のみに注力していたり、手術によってがんを取り除くという方法ばかりに頼ってしまい、抗がん剤を用いた治療は敬遠されがちであった。