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副作用② 消化器毒性
おう吐や下痢、便秘などの症状は抗がん剤によって起こりやすさが異なります。また、どの症状も薬によって抑えることが可能です。
脳内のおう吐中枢が影響されて起こる吐き気やおう吐は、おう吐中枢への信号伝達を妨害するグラニセトロンなどの薬を使用して抑えます。
下痢に対しては下痢止めが使われ、ひどい場合には輸液が行われます。便秘の場合はタイプによって便の水分を保ったり腸を刺激するなどの下剤が用いられます。
食事について
基本的に食べてはいけないというものはないので、食べたい時に少しずつ食べることが大切です。また、水分を十分に取ることも大切で、これは下痢や便秘の場合でも変わりません。
副作用③ 神経毒性
抗がん剤が中枢神経などに影響することで、しびれなどの副作用が発生します。これらは予防や治療する有効な手段はなく、対処療法の効果が見られない場合は抗がん剤の中止なども考えられます。
末梢神経系が障害を受けると起こるしびれに対しては、抗けいれん薬など神経障害用の薬が使われますが、十分な効果があるとはいえないため、手をよく動かしたりマッサージをするなどのセルフケアが大切です。
その他の症状
中枢神経系が影響を受けると痙攣やせん妄が、自律神経系が影響された場合は、腹痛や立ちくらみが、感覚器の神経が得供された時は、味覚障害や難聴などの副作用が発生します。