HOME > がんの副作用対策について > 副作用④ 皮膚毒性
副作用④ 皮膚毒性
抗がん剤が原因の皮膚障害は、通常の副作用の他に、点滴時の血管外漏出によるものがあります。皮疹やかゆみなど通常の副作用に対しては予防が大切で、皮膚を清潔に保ったたり摩擦などの刺激を与えないように心がけましょう。
血管外漏出が起こった場合、放置すると皮膚が壊死する可能性もあります。漏出から数日たってから症状が現れる場合もあるので、点滴箇所が気になる場合は医師に相談し適切な処置を受けましょう。
注意すべきケース
皮膚毒性による副作用は乳がん、胃がん、大腸がんなどの治療の場合に注意が必要です。また、ドキソルビシン、ダウノルビシン、エピルビシンなどの抗がん剤を使う場合血管外漏出に注意を払いましょう。
副作用⑤ 肺毒性
肺毒性による副作用の間質性肺炎は、死亡する可能性のある重い症状のひとつです。これは肺の繊維化で呼吸機能が落ちるもので、投薬後すぐに症状が出る急性型と数週間後から症状が出る慢性型とに分けられます。
体力が落ちている人などがかかる可能性が高く、予防として抗菌薬などが使われることがあります。症状が出た場合は抗がん剤の治療を取りやめ、それでも治らない場合はステロイド薬を使用します。
注意すべきケース
肺毒性による副作用は胃がん、すいがん、悪性リンパ腫などの治療の場合に注意が必要です。喫煙を行わないのは当然として、深呼吸をしたり、風邪を防ぐため、うがいや手洗いも心がけましょう。