外科的療法の効果
外科療法で患部とその周辺の少しでも転移しそうなところを念のため切除することで確かに一過性に効果は認められる。しかし数年してまたがんが再発してしまうのもまた珍しいことでは決してない。また一部を切り取ることで生活に支障をきたすこともある。
何のための治療か考える
抗がん剤の一般的な投与方法は注射と経口剤であり、さらに効果を高める腹腔内投与や管腔内投与などさまざま開発されてきたが、どれも満足いくものではないだけでなく、抗がん剤の投与により患者さんの免疫力が低下して二次的に白血病などを引き起こす可能性も高まる。
台頭する免疫療法
最新のがん治療の研究ではがん患者自身の免疫細胞の効果を高めるなどして自己免疫でがんを克服しようという「免疫治療」が注目を集めている。例えば、ガンマデルタT細胞をいったん体外で増殖させてから再び体内に戻してたたかせる方法。またCRB1という遺伝子が乳がんや子宮がんの腫瘍を消すことが動物実験で確かめたれている。
代替療法
水溶性キトサンを用いる免疫療法では、抗がん剤や手術のようにがん細胞を直接に攻撃するのではなく、免疫細胞であるマクロファージや免疫細胞であるマクロファージやナチュラルキラー細胞、あるいはキラーT細胞など、がんを攻撃する細胞の働きを増強することで抗腫瘍効果を高めがんを排除しようとする治療法である。