
珍しい種類のがん
肺がんに胃がんに大腸がん…さまざまな部位にがんが発症する可能性がありますが、がんという病気は日本で最も亡くなる方が多い病気です。それでも10年前に比べれば医療が発達したこともあり、早期に発見することができれば治る病気になってきました。
それでもがんの進行が早かったり、末期になってから発覚するとまだまだ恐ろしい病気です。
がんはさまざまな部位に発症する病気ですが、舌や骨にもがんが発症するということは知っていますか?あまり聞かないがんですよね。症例は少ないですが、実際に存在するがんなんです。
さらに、聴器がんというがんもあります。このがんは聴器に発症するがんのことで、100万人に1人程度の割合にしか発症しない稀ながんです。
耳にできるがん
聴器がんは外耳がん、中耳がん、内耳がんの3つに分類されます。
発生する場所としては外耳がんが最も多く、内耳はさらに稀です。外耳がん、中耳がん、内耳がんの順に発見難易度が低くなります。
聴器がんの症状としては、耳の痛みから始まり、難聴・耳鳴り・耳の圧迫感、三半規管まで影響をうけるとめまい・吐き気・嘔吐を生じ、さらに進行すると血液や膿を含んだ耳だれ、顔面の麻痺、脳の障害などが起こります。耳の痛みや耳鳴り・圧迫感などの症状は良性疾患でも起こりうるので診断を誤りやすく、良性疾患と診断を受けたあとに実は悪性疾患でがんだったということがしばしばある疾患です。
舌がんや骨がんや聴器がんなど珍しいがんは、大学病院などのような大きい病院でしか治療ができません。また、症例が少ないがんということで、治療の経過が研究対象となります。
治療としては、外科的切除つまりは手術によりがん細胞を切除することが一般的です。しかし進行が進んでいると顎の関節も一緒に切除しなければいけなく、それでは日常生活が不便になってしまうので、薬などの化学療法や放射線療法を行います。
外耳がん
聴器がんの中でも最も多いのがこの外耳がんです。
まず、外耳がどこの部分かというと、通常見えている耳の部分を耳介といいます。そして耳の中の見える範囲を外耳道といいます。この耳介と外耳道を合わせた部分を外耳といい、この外耳にできるがんを外耳がんといいます。
外耳は外から見える部分なので、外耳がんは聴器がんの中では早期発見がされやすいがんです。
聴器がんの症状は、耳の痛みや、難聴・耳鳴り、耳の圧迫感などがありますが、良性の場合でもこれらの症状が現れるので、聴器がんの中では早期発見がされやすいがんではあるのですが、診断を誤る可能性もあります。そのため、耳の痛みや、難聴・耳鳴り、耳の圧迫感などの軽度の症状でもできるだけ大きな病院の耳鼻科に行くようにしてください。大きな病院だと設備がしっかりしているので、診断を誤らずに早期に発見できます。
中耳がん
聴器がんの中で外耳がんの次に多いのが中耳がんです。
まず、中耳がどこの部分かというと、わかりやすくいいと耳の鼓膜から奥部分、難しくいうと鼓膜と鼓室、鼓室と鼻腔を結ぶ耳管のことをいいます。この耳管にできるがんのことを中耳がんといいます。
外耳がんよりも発見が難しい傾向にあります。そのため発見した頃には進行しているということが多いです。
また、中耳がんの症状に似た中耳炎という病気になることがあります。中耳炎は、耳の痛みや発熱、耳垂れがおこる病気で、抗生物質や消炎剤などの薬を飲むことで炎症をやわらげますが、重症の場合は鼓膜を切開し溜まってる膿を出す方法をとります。
耳の痛みや、難聴・耳鳴り、耳の圧迫感などの軽度の症状が出たらできるだけ大きな病院の耳鼻科に行くようにしてください。進行が進んでしまったら外科的切除ができなくなってしまいます。
内耳がん
聴器がんの中でもっとも少なく、見つけることが困難なのが内耳がんです。ほとんど症例がないため、内耳がんの治療と経過観察は研究の対象とされます。
まず、内耳がどこの部分かというと、簡単にいうと内耳のさらに奥にある部分、難しくいうと聴覚器官の蝸牛と平衡感覚をつかさどる三半規管と前庭の部分のことを内耳といい、内耳にできるがんのことを内耳がんといいます。
外耳がんや中耳がんよりも発見が難しいのが内耳がんで、発見した頃にはステージ3やステージ4まで進行してしまっていることも少なくありません。三半規管まで影響をうけると耳の痛みや、難聴・耳鳴り、耳の圧迫感などの症状の他に、めまいや吐き気、嘔吐などの症状がでます。また、内耳は脳に近い部分のため、進行状態によっては顔面麻痺が起こってしまうこともあります。
内耳がんは症例が少ないので検査をしても見落とすことが多く、別の病気の診断を受け治療をしていても全然良くならなく、再度検査をしてやっと見つかるような病気です。それも小さな病院では設備がないので、再検査をしても見つからないことがあるため、大きい病院に行きセカンドオピニオンを受けることをおすすめします。
