HOME薬物療養と生活について > 神頼みは治療ではない

神頼みは治療ではない

偽者の治療というのは祈りをささげることとなんら変わりはない。神社に行ってお金を払えばその対価としてお札があるだろうが、それ自体には効果はない。にせ治療はそれと全く同じことなのである。インチキな治療に意味があるとすればまさに患者にとっての心の支え程度のものである。また、医療機関に「もうできることはない」と見放されてしまった時の受け皿程度の意味しかない。それは無駄であろう。

万病に効く薬

ひとつの治療法であらゆる病気に効果があると主張しているのは信頼できない。なぜならがんに限ってみるだけでもその発生部位、進行状況によって薬の作用機序を変えなければ効果はないことが実証されているからである。万病に効く薬は所詮単なる気休め程度の健康食品である。

告知の意味

告知なくして薬物療養はありえない。患者の生命に関する情報を患者が知らずに進められるのはありえないだろう。医者だけが生命にかかわる情報を独占するような医療は、ともに戦わなければならないがん治療においては何の意味をも持つはずがない。

情報公開をする

治療をするにはまずどのような病気かを知らなければならない。特に患者自身が病気の現状を知り、どのような治療が有効かを納得していることは必要不可欠だ。また同時に医療従事者は患者への気配りも欠かしてはならない。

ページTOPへ